横隔膜(おうかくまく)

横隔膜
起始①胸骨部:胸骨剣状突起内面
②肋骨部:第6~12肋軟骨内面
③腰椎部:第1~4腰椎(L1~4)椎体
停止④腱中心
神経支配横隔神経(C3~5)
作用吸気時に下制して胸腔が広がる(黄)=胸腔の内圧が下がって肺が膨らむ。

腹腔・胸腔の内圧を最大級に調整する“筋”の字が付かない唯一の骨格筋。名前の由来は2mm前後という薄さから。

イメージしにくいかもしれないが縮まると(ON)下へさがって、緩むと(OFF)上へ上がる。つまり横隔膜が凝ると腹圧が高くなって腹が押し出される。男性にありがちな太鼓腹は横隔膜のコリによるものが多い。
ダイエットを頑張ったところで横隔膜が上がらなければ腹は凹まない。

横隔膜を貫く腸腰筋の異常収縮(いわゆるぎっくり腰)が起こると、横隔膜も引き下げられてお腹がパンパンになります。ある意味天然のコルセット。

「腹圧を高めよう」という提案をよく見かけるが何事も過ぎたら毒。低すぎるよりはマシだけれど調整できないと意味がない。

腹横筋の作用で腹を凹ませて『全部吐く』呼気を意識した深呼吸が横隔膜のストレッチになります。浅い呼吸は百害あって一利なし。しゃっくりは横隔膜の痙攣といわれている。

⑤食道裂孔、⑥大静脈孔。 検索用ワード:呼吸筋

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