胸鎖乳突起(きょうさにゅうとつきん)
起始 | 胸骨頭:胸骨柄の前面 鎖骨頭:鎖骨の前面1/3 |
停止 | 側頭骨(乳様突起) |
神経支配 | 運動:副神経 感覚:頚神経叢 |
作用 | 頭部を反対側に斜めに回旋する。左右同時に縮むと頚椎屈曲+頭部の伸展(顎を突き出す姿勢) |
首肩の症状に深くかかわる
解れにくくとても厄介な筋のひとつ【胸鎖乳突筋】。
頚肩の症状はもちろんのこと、耳鳴りやめまい、頭痛などにも影響してくる。走行と働きがとても似ている腸腰筋ともリンクしています。人体の不思議です。
板状筋とともに首の回旋に作用しますが組み合わせに注意が必要。左向いた時は左の板状筋と右の胸鎖乳突筋です。
セルフでのストレッチもちょっと難しく、手を使って顎を広報に押し込むか、斜め上を向くようにして片方ずつ伸ばすか。
どちらにしても「首の脱力」ができないとストレッチが掛かりません。
顎を前に突き出したような姿勢が多い我が日本人は、多くの人がこの筋肉をカチカチにして居ることが多く、またどういうわけか噛み癖とも関係しているようで、噛めない方の胸鎖乳突筋停止部分に強烈なコリを生じている場合があります。
頭の位置(上丹田の位置)を積極的に動かすので姿勢への影響がとても大きく、なのに非常にほぐれにくく且つもみ返しも出やすいので、数ある骨格筋の中でもかなり厄介な筋です。