肩甲骨と肩関節
肩甲骨の解剖 – 部位と役割
①上角(じょうかく)
②棘上窩(きょくじょうか)
③肩甲棘(けんこうきょく)
④棘下窩(きょくかか)
⑤下角(かかく)
⑥烏口突起(うこうとっき)
⑦肩峰(けんぽう)
⑧関節窩(かんせつか)臼蓋(きゅうがい)
③肩甲棘の先端は偏平になって⑦肩峰と呼ばれる。肩峰の先端には鎖骨が付き肩鎖関節を形成する。
肩甲骨は浮いている
肩甲骨と体幹が靭帯でしっかり結ばれているのは、鎖骨を介した胸鎖関節だけ。骨盤と違い大きく動くので、肋骨との間に靭帯は存在しない。胸鎖関節を支点として浮いている状態といえばわかるだろうか。
鎖骨と肩甲骨は肩峰で肩鎖関節が構成される他、烏口突起と鎖骨も靭帯で結ばる。
肩関節
上記のように浮いている肩甲骨の臼蓋と上腕骨の骨頭で、肩関節が構成される。
同じ臼関節の股関節と比べて更に大きな可動を必要とするため臼も非常に浅く、互いを結ぶ靭帯も少なく、関節包でくっついていると言っても良い。『股関節が抜ける』という話しはあまり聞かないが、『肩が抜ける(脱臼)』話しを度々聞くのは、“大きな可動を生む為の固定の少なさ”が理由。(股関節はこちら>>>)
固定が少なく浮いているような状態なので肩甲骨も本来大きな可動がある。つまり骨盤とは比べ物にならないほど歪みやすいとも言える。