整体師の収入･給料は果たしてどれくらいなのか
整体師の収入・給料は、働き方や勤め先の業態によって天と地ほどの開きがあります。
最初に言ってしまいますが、独立開業を視野に入れず整体師になるのはおすすめしません。自分と家族の健康の為に整体を習うのは超おすすめだし、独立するならまぁまぁおすすめしますけれど、就職のために整体習うなら全くおすすめしません。その辺も解説していきます。
整体師の時給ってどれくらい？
いわゆるアルバイト。整体師の働き方としては1番ポピュラーだと思いますが、時給はその地方の最低時給から5割歩合ほど（850円くらいから3000円くらい）と、とても開きがあります。
意外に思われるかもしれませんが、整体院とか整骨院とか“治療系”と称されることもある店舗の方が時給は低いです。そのかわり勉強会があったりカルテなども継続してきちんと記録していたりするので、『勉強しながら収入が得られる』と思えば安い時給でもありがたいかもしれません。
対して駅中やショッピングモール、温浴施設にあるようなリラクゼーション系のお店だと完全歩合制をしいている所が割と多くあります。
歩合は経験や指名料などによって4～6割ほど。60分6000円の施術なら3000円前後なので、8時間勤務で7時間施術しまくれば1日21000円になります。20日勤務で40万円なら仕事として悪くないように思えるかもしれません。
んが！10年前ならともかく今時そんなに忙しいリラクゼーション系サロンはまずありません。60分2980円などの格安店が異常繁殖している事もあって、単価が下がり施術時間も減っているのが現状だと思います。
整体院でもリラクゼーションでも、アルバイトの場合はいわば個人事業主扱いですから国民年金・国民健康保険は自分で支払う必要があります。どちらも源泉徴収はしてくれると思いますが場合によっては確定申告も必要です。
社員になった場合
整体院でもリラクゼーションサロンでも正社員として雇用してくるところもあります。
週休2日で固定月給15万～25万円くらい。社員なら厚生年金・社会保険料は会社も負担してくれます。
整体師になったところで有利な就職・高給は望めません
資格比較の頁でもお伝えしているように整体師はタダの人です。もしあなたが資格を取って有利な就職したいと考えているなら整体は選択から外しましょう。難しい国家資格やビジネス系の資格のように、取得しただけで高い給料がもらえるという代物では無いからです。
『単なる仕事』として整体を選択するのは、人との密なコミュニケーションが余程好きでもない限りメリットは無いと思います。単なる仕事として稼げるものは他にもっと色々ありますからね。
独立開業すれば収入は天井知らず
つまり整体師を目指すからには独立開業しなければ意味がありません。
当たり前だけど独立当初はお客さんが全然居ないので時給800円にも到底及びませんが、60分6000円の施術が出来たなら実働だけ見れば時給は6000円です。（これをどう捉えるかは自由です）
雇われて1日8時間の施術ができたとしても、ひとりで全部やる個人事業の場合8時間施術するのは到底不可能です。頑張っても精々5、6時間がマックス。1時間6000円の施術なら3～4万円という事になりますが単価を上げる事ができればキリはありません。
さらに
- 人を雇って多店舗展開する
- ストレッチなどの教室を開催する
- 自分の理念に合った健康グッズなど販売（開発）する
- 臨床を積み独自の理論をまとめて本を出版する
- 技と理論を教えるスクールを開く
- 技と理論を広める協会を作る
などなど。独立開業すれば良くも悪くも収入の予想はつきません。
マッサージチェアとパーソナルビジネス
ひとくちに『整体師の収入』といってもピンからキリまで。ピンはアルバイトの時給900円でキリは独立して天井知らずということです。
前者はいわばヒューマンマッサージチェア。流れ作業同様、実働時間が全てです。
後者は自らのキャラクターを武器に整体を通じて世界観や価値観を売っていく。ある種芸術家にも似ていると思います。
『経験を積むため就職したい』
そう考える方も多いようですが、雇われて積む経験と100%自己責任で積む経験ではまるで価値が違います。スパーリングとガチンコの試合くらいの差がある。すぐさま開業した人の1年は、整体院に雇われて働いた人の5年くらいに相当すると思います。
ちなみに、開業する人は直ぐにします。5年も雇われてから独立する出来る人は稀です。
- キチンとした見立てが出来て安全で効果的な施術とセルフケアの提案が出来る
- 自ら発信し集客し営業を継続させていけるだけの知恵とブレないマインド持っている
すぐさま開業するために必要な事が卒業するとき身に付いている。そんな整体の学校を選んで欲しいと思います。