O脚は歪みじゃなく動作
なんちゃってO脚矯正に大金をつぎ込む前にこのブログへ辿り着いた方、おめでとうございます。「O脚は●●の歪み」と脅かされる事があると思いますが、骨格自体はそう簡単に歪みません。どんなに酷いO脚でも『内もも・膝・フクラハギ・カカト』の4点がピタッと揃う姿勢があるのでご安心を。
歪んでいるのは動作。あくまでも筋肉の所業なのであります。
ジェンガのように骨を積み重ねれば筋肉がなくても立てるし決して歪まないのが二足直立の特権。骨格模型でもバランスさえ取れば直立させることが出来ますが、一度バランスを崩すと重力に引かれ果てしなく歪み、地面に転がります。
筋肉のテンションに変化を生じ、支点と重心の関係が崩れると、否応なしに重力に動かされる。重力に対抗する筋はいつも収縮していて、そうじゃない筋はいつも休んでる。そうやって筋肉のテンションは更にアンバランスにになっていきます。
んが、筋肉のアンバランスが相当進んでも、脚がピッタリ揃う姿勢があります。
スクワットするとどんなO脚でも揃う
20年近く整体師をやっていると、それはそれは頑固なO脚の方にも出会います。ですがこの姿勢を取ってもらって脚が揃わなかった人は未だ1人たりとも居ません。
それがスクワット。
スクワットと言っても通常のものではなく、カカトを揃えてつま先を開いた【キョーツケ】の姿勢で行うスクワットです。
スクワットなので膝小僧はつま先よりも前に出ちゃダメ。なのですが、酷いO脚の方は当たり前のように膝が前に出ます。動作の歪みが大きいほど、形の歪みも大きくなるわけです。
ちゃんとお尻を後ろに引きながら膝が出ないようにスクワットすれば、そんな人でも脚はピッタリ揃います。
なぜスクワットで揃うのかわかれば改善方法が見えてくる
『脚がピッタリ揃う』体験がなにより重要なので、まずは騙されたと思ってやってみて下さい。そして「なぜスクワットすると揃うのか」が分かれば、改善策はおのずと見えてきます。
スクワットは脚の曲げ伸ばし。曲げると揃って伸ばすと開いちゃうのは・・・
- 股関節【屈筋・伸筋】におけるテンションのアンバランス
- 膝関節【屈筋・伸筋】におけるテンションのアンバランス
どちらか、もしくは両方が生じているわけです。
プラスして、ネジレの状態によってはX脚やらXO脚やらにもなりますが、どの状態でも『スクワットで揃う』ことに違いはないので、回旋に関わる筋肉は二の次で良い。
- 股関節を伸ばす時に、屈筋がちゃんと緩むかor伸筋がしっかり引っ張れるか
- 膝関節を伸ばす時に、以下同文
ただひたすらコレだけを考えれば良いのであります。
骨は歴史、未来は筋肉がつくる
既に過ぎてしまった歴史を力任せに変えることは出来ませんが、【今】動作を変えれば筋肉が変わり、未来が変わります。
まずは兎に角、カカトを付けて軽くスクワットしてみましょう。内もも・膝・フクラハギ・カカトの4点がピタッと付く感覚を味わったら、未来の方向に変化が現れます!
ちなみに、医学的には「内反膝」などと呼ばれるO脚ですが、解剖学上は膝関節に「内反・外反」という動作はありません。不思議なことに、解剖生理学と掛け離れた医学って沢山存在しているのです。
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