テンセグリティで解説【骨盤は土台じゃない】

肉体はテンセグリティ

整体はじめボディーワークの世界で「骨盤は土台だから大事」などとよく言われます。土台が歪んだらその上にあるものが全て歪む、だから土台を整えましょうという理屈なようです。

ところが実際の私達の身体は、土台のように固定された部分はひとつもありません。強いて言うなら、座っている時は骨盤が、立っている時は足が、逆立ちすれば手が土台かもしれませんが、どれも固定されているわけではないので【骨盤が土台】という理論はまったく破綻しているのです。

筋筋膜のテンション

身体の形は筋筋膜のテンションによって変化し、保たれています。
頭が頭の位置にあるのも骨盤や肩甲骨が理想的な位置にあるのも、内臓があちこち動き回らないのも、体中に張り巡らされた筋筋膜が互いに引き合うテンション(張力)の為せる技。

どこか一箇所でも縮まりっぱなしになったら、影響はほぼ全体に及びます。

だもんで「○○だけ矯正すれば全て上手くいく」なんていう療法がはびこるわけですが、そんな簡単なら1億2千万人全員健康です。

どこが強く引っ張っているか(凝っているか)は人により千差万別だし、形だけ診て判断することは不可能に近い。何せたった一箇所の張力変化がほとんど全てに影響しますからね。

ってことをとても割りやすくビジュアルで確認できるのがテンセグリティです。

紙ストローと輪ゴムでテンセグリティを作って解説してみました。

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